怒りがおさまらないときは誰に怒っているのかを再度考えてみる
直伝靈氣師範のながよしです。
先日のお客様が話して下さった最近のお悩み。
最近人に叱られてしまった事があり、そのことがショックで日常生活も仕事もそれに囚われてしまってしんどいのだそうで、どうすればそのことを忘れて今まで通り平和に過ごせるようになるのかということを気に病んでいらっしゃいました。
こんな時気持ちの切替の上手な人なら、美味しいランチ食べに行ったりカラオケしたりなんかして忘れるための行動しておられるのかなって思うのですが、私にはそんな事で忘れるなんてとてもできません。
とのこと。
はい、私も絶対にできません(笑)
私も何年も前に叱られた事なのに、ふとした瞬間にそれがフラッシュバック!現在進行形で何度も傷ついてます( ̄▽ ̄;)
彼女に靈氣をするなら間違いなく「胸」だと思いましたので胸に手を当てさせていただきました。
が「みぞおち」の方が反応が強くでていらっしゃいました。
みぞおちは、怒りをおさめてくれる場所。
そこで、自分ばかりを責めずにもっと相手に対して怒ってみるといいかもしれませんねとお伝えしました。
すると、「実は最初は相手に怒っていたんです。でも怒っても怒ってもどんどん怒りがおさまらず辛くて仕方がないので、その気持ちを抑えるために自分が悪かったのかもと思い込むことにしたんです。でもそれがかえって自分を追いこんでしまったみたいで余計に辛くなってしまったのです。」
と打ち明けて下さいました。
なるほど。
怒っても怒っても怒り足りない怒りは、怒る相手を間違えていることが多いんですよね。
正しい相手に怒りを向ければ怒りはちゃんと治まってくれるはず。
だから彼女と二人で考えてみることにしました。
彼女が最初に怒りを向けたのは「彼女のことを叱った相手」
でも怒りはおさまらずしんどいままだった。
次に怒りをむけたのは「叱られるような事をしてしまった自分自身」
でももっとしんどくなってしまった。
じゃ誰に怒れば怒りは静まってくれるのか・・・・
それは、きっと
「叱られた事を認めてしまった自分自身」
なんじゃないかと思ったのです。
彼女との話合いで、気付いてしまったんですよね。
私が罵声を浴びせられたあの時のフラッシュバック。
それが起きたとしても全然辛くない瞬間がときどきあったのです。
それは「私悪くないもん!」って「心の底」から思えた時
そのときだけは本当に解放されたんですよね。
彼女も私も、「ダメ人間呼ばわりされた言葉」にダメージを受けていたのではなく、その言葉を自分で受け入れて認めてしまったことにダメージを受けていたんだなってことに気付きました。
一度しか放たれていないキツイ言葉に、「そうなのかも」って何度も思ってしまったのは自分。
そう思うたび、「そうじゃないよ」って何度も怒って、自分自身の本心に気付かせようとしてくれていたのだと思います。
「そうなのかも」さえ思わなければ、「そうじゃないよ」って怒ることもなくなります。
他人の正義に合わせる必要なんてないんです。
皆が敵だとしても自分だけは自分の味方でいないとどんな人も本当にダメになってしまうのですから!
彼女のしばらく続いた悩みの終着点は、これだったようですね。
そして私の続いたトラウマ級のショックもようやく癒える時がきそうです。
ということで本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。